世界中のクラフトビールの醸造所数はどのくらいあるのか?
米国 約2,050社、カナダ 約500社、英国 約150社、ドイツ 約200社、イタリア 約250社、オーストラリア・ニュージーランド 約200社、ブラジル 約130社、東南アジア 約30社。 我が国日本の醸造所数は約260社。
そして、フランス・クラフトビールの醸造所数は、なんと約380社(2012年日本地ビール協会発表)、その後、84社増えて現在は500社以上もあります。
当社のスタッフ(フランス人社員も一緒に)は、「日本」の皆様にフランス・クラフトビールの素晴らしさ、美味しさ、美しさを届けるために、仏国のクラフトビールブルワリーの皆様と日々連絡のやり取りを行っております。2013年は、9月にフランスのブルワリーを周遊いたしました。
最初の訪問先は、2006年11月から幼なじみの2人(マチューとオリヴィエ)が情熱を持ってスタートした醸造所「BRASSERIE DU PAY FLAMAND」 フランドルとアルトワの国境、ブラランエム(Blaringhem)に位置し、1900年から第二次世界大戦までブランデー醸造所として使われた歴史ある建物でビール造りをしています。
最初に発表した銘柄は「Bracine」ベルギー風のトラディショナルなビールです・・
※「ブラサン(キューブ)」と「フランドル」を合わせた造語。
アルコール度数は種類により5~9%。
飲み頃はアルコール度数と同じくらいの温度を目安にすると良いそうです。
こちらのビールは数々のメダルを受賞しています。
- Bracine【origine】
- 「がらくた市」で見つけた1830年のビールのレシピ。
- このレシピを元に作られた特別なビール。
マチュー「このレシピを見つけたのは偶然。
本当にラッキーだったよ。」
その後発表されたのが新しいシリーズが「Anosteke」
2011年に金メダルを獲得しています。 通常よりもホップ(フランス産)を多く使用。 特にウォッシュタイプのチーズ・マロワールにぴったりとのこと。その他、牡蠣や海の幸など、お食事に合うビールです。
ビールは90%が水で出来ているため、同じ製法で作っても地方によって全く違う仕上がりになるそう。特にこの地方は石灰岩が多いのでその風味がビールに現れています。
次に訪問したのが、BRASSERIE Lepers
1901年Auguste Mailleによって設立された老舗のブラッセリー。
現在はLepersファミリーが伝統的な製法でビールを造り続けており、2011年にこの場所に引っ越しました。現在は息子さんの代に引き継いでいます。
- L'ANGELS
- 大麦と小麦を使ったモルト。スパイスの香りと柑橘の香りが特徴。
ミレーの「晩鐘」の絵柄が印象的。 特徴的なのはシャンパンと 同様のコルクで高級感があるため、贈り物にも使われるそうで す。こちらのコルクは30年以上も前から作られています。
銘柄を減らし、自信作を発表する事でたくさんのメダルを獲得しています。
ここ最近では7回出品し、6個のメダルを獲得しています。
いままでイタリア、カナダ(ケベック)への輸出をしていましたが、日本への輸出は 今回が初めてです。
最後に訪問したのが、
BRASSERIE DYUCK(JENLAIN)
1922年創業の老舗のビール醸造所。こちらも家族経営で現在は5代目となっています。
今回訪問した3社の中で最も規模の大きい会社。大きなラボがあり、衛生管理を徹底しています。
ビールを缶に詰めるマシンを持っていないビール会社から缶詰めを委託で受けています。
- 【グラスの種類】
- テイスティング用15ml(ガロパン)
- 25ml・33ml
- ビールを注ぐ前にグラスを水に濡らすのが
美味しいビールのポイント!
Ambree はチョコレートやキャラメル、
ベルギーのスパイスクッキー(スペキュロス)などに
合わせるのがおススメの飲み方
orは鶏肉や魚料理に良く合います。
ブリーチーズもおススメの組み合わせです。
以上、3件のビール醸造所を訪問しました。
今回お会いした方々の共通点はとてもフレンドリーで情熱的。
真剣にビール造りに取り組む姿に心打たれました。
それぞれ規模や営業形態は違いますが、「美味しいビールをお届けしたい」と
いう気持ちは一緒だと思います。
今後も、FBジャパンのフランス開拓にご期待下さいませ。